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気が向いたら思いついたことを書いてみます
北原白秋に「魯文の夢見た巴里」という詩がある。幕末と明治初期とパリとがごっちゃになったもの。夢だから、何が出てきてもいい。

  魯文の夢見た巴里

赤い夕日の奈破崙(ナポレオン)、
雪駄ちやらちやら、落し差、
扇ひらいて、割羽織。
巴里の歌女(うたひめ)、左褄、
箱屋はパッチ、尻端折、
鬱金の風呂敷かついでく。
三角塔の避雷針、
あれはカトリコ教会堂、
紅白ねぢり有平糖、
散ぎり町床、ちよん髷屋、
蝙蝠傘はぶらさげた
大きな深張、濃むらさき。
さて怒論軒(どろんけん)夕されば、
椅子に腰かけ、豚料理、
仲間どもが半纏も
くわっと夕焼、尼が紅、
酒は伊丹にかぎりやす、とことんやれなで鼻唄だ。

世界のかたちは円くして、
夜はながるる天の川、
織女星(たなばたぼし)も牽牛星(ひこぼし)も、
金の線(すぢ)ひくうつくしさ。
今宵酒宴(さかもり)、奈破崙、
青簾(あをす)まかせた高楼(たかどの)に
徐世賓(ジヨセヒン)姫との痴話口説、
庭には芭蕉、柴の垣、
厠の外は薄墨や
まるい月夜のほととぎす。
岐阜提灯に灯もふけて、
移る杓子は北斗星、
はて、怪しやな、忍び寄る
鼻へ手ぬぐひ、豆しぼり、
じつとこまぬき、胸に腕、
合点合点で「ほい、しめた。」
ぎりぎりしやんらん、砂時計、
チョンと幕ぎれ、カチカチカチカチカチ。
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