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気が向いたら思いついたことを書いてみます
矢野龍渓『出鱈目乃記』は、和漢洋の広い知識に裏打ちされた、面白い本だ。この中に「誤字」と題する一文がある。
俗曲の中には佳き歌は極めて少くなし、又た偶ま之れありても、訳も知らぬ児女の為に、唄ひくづされて、意味を損じ居るもの多し、嘗て宴席にて
  花蝶々か、蝶々花か、来てはちらちらまよはせる
の歌を聞く、如何にも意味を解しかねたり、後ち不斗心付きたるに、こは佳き歌なり、蓋し作者の意は、元と
  花蝶々か、蝶々花歟、来てはちらちら迷はせる
とこそせしならむ、然るを「花が蝶々か蝶々が花か」と「か」を「が」と濁らされし為め、当初の意味は全く没却されたるのみ。
「誤字」というよりは「誤伝」「訛伝」だろう。一字違いで意味が変わってしまう、という例は多い。
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