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気が向いたら思いついたことを書いてみます
中野書店から「古本倶楽部」261号が届いた。買うべきものはない。「表3」(裏表紙の裏側)に至り、『ロシア文学翻訳者列伝』の著者・蓜島亘が、加藤百合『明治期露西亜文学翻訳論攷』を批判しているのに驚いた。
蓜島亘の記述を摘記する。

大概が先行研究の借用によって編纂された教科書的な本(菊池注:実は博士論文を修正・改稿し、科研費を受け出版)
二次三次文献から借用したと思しき事実の写し間違いや誤記(加藤の恣意的解釈含)も少なくなく、書誌情報も極めて杜撰な代物
安井亮平の注・解説をほぼ転用した高須治助の章では、拙著から一文を借用している箇所がある
同じ版元からの出版で参考文献にも挙げず、引用表記もないため、逆に拙著側の盗用とも見られかねず、研究者としての良心なき悪質な粉飾と云えよう
科学的な研究とは云い難い(菊池注:この記述の前に詳しい説明があるが、長いので省略)
加藤を認めた黌(まなびや。菊池注:筑波大学・東京大学大学院か)からも加藤の教壇(菊池注:筑波大学か)からも斯学の研究者が既に輩出され、今後も出続けることを思えば、一体、文学という事象が何処へ向かうのであろうかと一抹も二抹もの憂いを抱かざるを得ない

興味深いのは、加藤百合やその師(村松剛)については経歴等がネットでわかるが、蓜島亘については詳しい記述がネットにないことだ。東京外国語大学卒業らしく、あまり若い人ではないだろうという見当しかつかない。ロシア文学研究者は知っているのだろうが。
学生・院生の剽窃行為は多い。適切な教育の徹底が望まれる。

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