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気が向いたら思いついたことを書いてみます
宮武外骨『頓智と滑稽』に、「滑稽辞世三十六歌撰」がある。
○歌川豊広
死で行地獄の沙汰は兎も角もあとのしまつは金次第なり
○小西来山
来山は生れたとがで死るなりそれで怨みも何もかもなし
○岩井嘉七
西方の土俵入りをば急ぐのは弥陀の浄土へ団扇入れたさ
○天の広丸
心あらば手向てくれよ酒と水銭のある人ぜにの無きひと
○梶金平
死ともなあら死ともな死ともな御恩になりし君をおもへば
○正念坊
来て見ても来て見ても皆同事此処らで鳥渡死で見ようか
○式亭三馬
善もせず悪も作らず死る身は地蔵もほめず閻魔しからず
○中山平四郎
酒も飲み浮女も買ひ文も見つ家も興しつ世にうらみなし
○山中源左衛門
わんざくれ踏反べゑか今日計明日は鴉がかツかじるべゑ
○中村歌右衛門
嗚呼名残惜や此の世の別れ道妙法れん華今日のたびだち
○一休和尚
今迄は死なれぬ程に生るなり死なるゝ程に死るなりけり
○手柄岡持
狂歌よむうちは手柄の岡持よ詠まぬ段では日柄の牡丹餅
○檀林皇后
我死なば焼な埋むな野に捨て痩せたる犬の腹をこやせよ
○長田忠敬
ながらへて命ばかりは壱岐守身の終りをば今ぞたまはる
○山崎宗鑑
宗鑑は何処へと人の問あらば些用ありてあの世へといへ
○歌川広重
あづま路へ筆を残して旅の空西のみくにの名所をば見ん
○服部広孝
我はもう終なるべしいざ子供近く寄りませ顔見て死なめ
○十返舎一九
此世をばドリヤお暇に線香のけむりとなりて灰左様なら
○荒木田守武
こしかたも又ゆく末も神路山嶺のまつかぜ嶺のまつかぜ
○相模かしく坊
富士の雪とけて硯の墨ころもかしくは筆の終りなりけり
○紀定丸
狂歌師も今か明かと成にけり紀の定丸もさだめなき世に
○谷文晁
長き世を化けおふせたる古狸尾先きな見せそ山の端の月
○松亭金水
六十路余六歳の今日を命にて浮世の夢はさめはてにけり
○元政上人
深草の元政ぼうず死なれたり我身ながらに哀れなりけり
○志賀理斎
是までは有為の都に長居して今日こそ帰れ無為の古さと
○本因坊算妙
碁なりせば考をも立て生可を死る道には手もなかりけり
○志道軒無一
東よりぬつと生れた月日さへ西へとんとん我もとんとん
○蜷川新左衛門
生れぬる其の暁に死しぬれば今日の夕べはあき風ぞ吹く
○円智坊
落て行く奈落の底を覗き見んいかほど欲のふかき穴ぞと
○大田南畝
時鳥なきつるかた身はつ松魚春となつとのいりあひの鐘
○曲亭馬琴
世の中の役をのがれて元の儘返へすはあとのつちの人形
○歌川豊国
一向に弥陀へ任せし気の安さ只なにごとも南無阿弥陀仏
○中倉忠宣
何やらに忠宣といふ名を付て月よ花よとさわぎけるかな
○多々羅義隆
討つ人も討たるゝ人も諸共に如露亦如電応作如是観
○狂歌堂真顔
味く喰ひ暖かく着てなに不足七十なゝつ南無阿弥陀ぶつ
○地黄坊樽次
南無三宝あまたの樽を呑干て身は空樽にかへるふるさと
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