忍者ブログ
気が向いたら思いついたことを書いてみます
複写機のある世の中に生まれたことをありがたいと思う。
昭和二年、宮武外骨は別所温泉で上田花月に会い、「投書家細見を五円位でお譲り下さいませんか」と頼んだところ、2部複写の後、原本を郵送進呈されたという。
この時代に複写機はないから、書写したものである。
この原本は、現在、東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター明治新聞雑誌文庫に保存されている。その見返しには、次のような外骨の書込みがある。
  此珍本
 昭和二年十一月三日
  信州別所温泉遊浴中
  上田花月こと飯島茂経兄より
    贈らる
          外骨㊞
此前日、予が花月子ニ本書の借覧を乞ひしによつて、子が別所温泉の花屋ホテルへ携へ来られしなり、予が花月子に対して「ワタシが十六歳の時、団珍に投書したことがあります、其頃本書を購入して久しく持つてゐたのですが、二十二年入獄の不在中に紛失したのを今に惜く思つてゐるのです、近年三都の古本屋をあさツても見当りませぬ、失礼ですが、五円位でお譲り下さいませんか」と要請せしにつき、温厚の花月子ハ微笑しつゝ「それほど御熱望ならば進呈します」とて我有に帰せしなり、此事決定せし後、花月子は「ワタシも参考にとつて置きたい本ですから、複写して後に郵送します」とのことであつたが、其際同伴の花岡百樹子が複写を担任し、両子保存の複写本二冊を製して後、本書を郵寄されたり、其割愛の情、切なりしを察すべし
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[2510] [2509] [2508] [2507] [2506] [2505] [2504] [2503] [2502] [2501] [2500]
カレンダー
08 2019/09 10
S M T W T F S
2
9
24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(09/23)
(09/23)
(09/23)
(09/22)
(09/21)
(09/21)
(09/20)
(09/19)
(09/19)
(09/19)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
gwaikotsu
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ / [PR]
/ Template by Z.Zone