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気が向いたら思いついたことを書いてみます
淮陰生こと中野好夫の『完本 一月一話』を見た。48頁74頁に「小股の切れ上った女」があった。補注にも記述がある。諸説紛々で手におえないという結論なのは記憶どおりだったが、この章で国語辞典の批判をしているのには驚いた。「では、辞書編集者たるもの、なぜまず軟文学類からの徹底的用例蒐集からはじめないのだろう。それをやらぬから、一人合点の『だろう』解になったり、先行辞書の引き写しというだけの醜態にもなってしまうのである。この国国語学の致命的欠陥といっても言いすぎでないのではないか」「わが国の国語辞書編集というのに、まったくといってよいほど、歴史的実証の方法が欠けているという遺憾であった。すべてが編纂者の主観的解釈なのである。これではいくら新辞書が出たところで解決はない。こんどまた大部な国語辞典が出るようだが、この項目など、どんなことになるのか注目したい。問題は方法論そのものの根本的反省にあるのであり、単に収録語彙の豊富さだけを自慢するのは、辞書編集法として、少なくとも一世紀近く世界の大勢におくれているといってよいであろう」
中野の言う「大部な国語辞典」とは『日本国語大辞典』だろうが、その語釈は『大言海』とあまり変わっていない。用例が洒落本・歌舞伎・小説3例と5点挙がってはいるが、もっと集めるべきだ。しかし、一出版社の仕事としてはこの辺が限界だろう。国家事業としてでもやらなければ無理なのではないか。
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