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気が向いたら思いついたことを書いてみます
森銑三『明治東京逸聞史』(平凡社東洋文庫)明治三十四年の項目に、
「ハート形」として、
この年八月に、晶子の処女歌集「みだれ髪」が出た。表紙を藤島武二が画いて居り、ハート形の中に女の横顔があって、そのハート形に、上から斜めに矢が突きささっている。ハート形を画いたのでは、これなどは早い方だろうか。
とある。
しかし、これよりも古い例を見付けた。
『団団珍聞』第一一九六号(明治三十二年一月一日発行)二十ページ「画とき話し」に、東亭扇升の「二重廻し」があるが、その挿絵、ヒゲをかたどった二重廻し(インバネス)を右側に別に取り出して描いたものの枠がハート形である。(東亭扇升とはかの小山内薫の戯号である)
今の所、これが最も古いイラスト例と言えるのではないか。
『団団珍聞』第一二九六号(明治三十三年十二月)九ページに、
ハートマークらしきものが三つあり、「怒」「泣」「笑」の表情が書かれているが、今日のハートマークとは上下逆転しており、栗の実と見えないこともない。
トランプ(西洋カルタ)の遊び方を解説した『骨牌使用法』(明治十九年十二月出版)には、
ハート 心臓形 
として、今日のハートマーク ♥を上下逆転した絵模様が描かれている。
明治二十年三月二十八日発行の『万物独学自在』のハートも上下逆転である。
明治二十一年十二月十日発行の『遊戯大学』のハートも上下逆転である。
明治二十二年四月二十九日発行の『トランプ手術』のハートも上下逆転である。
明治二十六年八月十八日発行の『物識天狗』のハートも上下逆転である。
今後は、明治三十年以前に、今日のようなハートマークのイラストを見付けられるかどうかの問題になる。
因みに、ウィキペディアによると、任天堂は明治三十五年、ロシア兵捕虜のためトランプを作製し、明治三十九年、国内向け販売を開始したという。
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