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気が向いたら思いついたことを書いてみます
平成十四年三月に千代田区教育委員会が設置した「冬青木坂」の説明柱には、次のように書かれている。
この坂を冬青木坂といいます。『新編江戸志』には「此所を冬青木坂ということを、いにしへ古び足るもちの木ありしより所の名と呼びしといえど左にあらず、此坂の傍に古今名の知れざる唐めきて年ふりたる常磐木ありとぞ。目にはもちの木と見まがえり。この樹、先きの丙午災に焼けてふたたび枝葉をあらわせじとなん。今は礒野氏の屋敷の中にありて、其記彼の家記に正しく記しありという」とかかれています。
赤で示したところは問題箇所。
「古び足る」は「古びたる」の間違い。
「目には」はオカシイ。「よそ目」の間違いだろう。
「災に焼けて」もオカシイ。「火災に焼けて」の間違い。
「枝葉をあらわせじ」も「枝葉をあらわせし」の間違い。
千代田区教育委員会は何によってこれを記述したのか。

新編江戸志(天保三年写本)には、次のようにある。

此所を柊坂といふ事古しへふるひたるもちの木ありしより所の名と呼しといへとも左にはあらす此坂の傍に古今其木の名のしれさる唐めきて年ふりたる常盤木ありよの目にはもちの木とみまかへり此樹先の丙辰の火災に焼けて再ひ枝葉をあらわせしとなん今は礒野氏の屋敷の内に有て其記彼家記ニ正しとなん

珍書刊行会・江戸趣味文庫第五編『新編江戸志』(大正六年)には、次のように書かれている。

此所を柊坂といふ事いにしへふるびたるもちの樹有しより所の名と呼しといへとも左にあらず此坂の傍に古は其樹名のしれさる唐めきて年ふりたる常盤木有よそめにはもちの木と見まかへり此樹先の丙酉の火災に焼て再枝葉をあらわせしとなん今は礒野氏の屋敷に有て其記彼家記に正しとなん

火事の年も、千代田区は丙午、写本は丙辰、珍書刊行会は丙酉と異なっている。
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